東京(有楽町・銀座)の東京日帰り手術クリニック(金曜日),シンシア銀座院(土曜日)に下まぶたのたるみ,クマを専門に治療しています形成外科・美容外科・眼形成外科の奥村仁です。
今回は、皮膚切除や脱脂を行わず、脂肪注入術のみを行う時の概略についてお話しします。
脂肪注入術の手術適応については、手術適応の選択の記事をを参考にして下さい。

目次
①手術適応
②手術方法
③術後ケア
④術後経過
⑤合併症
⑥症例写真
手術適応
下まぶたの突出や,皮膚の余剰が多くなく,頬の陥凹を認める症例が手術適応となります.
手術方法
麻酔
局所麻酔(+希望者のみ脂肪吸引時静脈麻酔)
切開
吸引部に応じて(鼠径部・臍部・臀溝部等)カニューレが刺入できる大きさの穴
注入部は頬に2〜3ヶ所カニューレが刺入できる針穴
手術内容
大腿や腹部より注射器で脂肪を吸引し,遠心分離で不純物を除いた後,均一に注入できるように加工します.
出来上がった粒〜ペースト状の脂肪を凹凸になりづらく,生着が良くなるように少量ずつ分割して頬の陥凹部位に浅い層〜深い層まで注射器で注入します.
手術時間
吸引時間15分
注入脂肪加工時間20分
注入時間範囲によって30分程度
(準備・麻酔時間が加わるので,手術室時間は90分程度)
術後ケア
術後処置
●抗生剤を3日間内服していただきます.
●針穴に保護のためのテープを貼ることがあります.
●吸引部は1週間包帯,サポーターで圧迫していただきます.
術後生活の注意点
○洗顔・シャワーはテーピングを濡らさないようにして術翌日より可能です.
○化粧は翌日から可能です.
×血流が良くなる行為(入浴,サウナ,運動,飲酒)は3日間禁止です.
術後診察
術後1週間(抜糸する事あり),1ヶ月,3ヶ月,6ヶ月
術後経過
●内出血は赤〜紫→黄→回復まで約1〜2週間かかります.
●1週間で強い腫れは引きます→1ヶ月でほぼ回復します.
●2〜3ヶ月は注入脂肪がコリコリしたシコリ(硬結)として触れますが,徐々に軟らかくなります.
合併症
感染
リスク
●注入脂肪の生着が悪いと,再び陥凹してきます.
●注入部の硬結が,3ヶ月以上続く事があります.
●吸引部位がタルミ・陥凹する事があります。
代表症例

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