(症例)脂肪注入術(2025年10月1日改訂版)

東京(有楽町・銀座)の東京日帰り手術クリニック(金曜日),シンシア銀座院(土曜日)に下まぶたのたるみ,クマを専門に治療しています形成外科・美容外科眼形成外科の奥村仁です。

今回は、皮膚切除や脱脂を行わず、脂肪注入術のみを行う時の概略についてお話しします。

脂肪注入術の手術適応については、手術適応の選択の記事をを参考にして下さい。

目次

①手術適応
②手術方法
③術後ケア
④術後経過
⑤合併症
⑥症例写真

手術適応

下まぶたの突出や,皮膚の余剰が多くなく,頬の陥凹を認める症例が手術適応となります.

手術方法

麻酔

局所麻酔(+希望者のみ脂肪吸引時静脈麻酔)

切開

吸引部に応じて(鼠径部・臍部・臀溝部等)カニューレが刺入できる大きさの穴
注入部は頬に2〜3ヶ所カニューレが刺入できる針穴

手術内容

大腿や腹部より注射器で脂肪を吸引し,遠心分離で不純物を除いた後,均一に注入できるように加工します.

出来上がった粒〜ペースト状の脂肪を凹凸になりづらく,生着が良くなるように少量ずつ分割して頬の陥凹部位に浅い層〜深い層まで注射器で注入します.

手術時間

吸引時間15分
注入脂肪加工時間20分
注入時間範囲によって30分程度
(準備・麻酔時間が加わるので,手術室時間は90分程度)

術後ケア

術後処置

●抗生剤を3日間内服していただきます.
●針穴に保護のためのテープを貼ることがあります.
●吸引部は1週間包帯,サポーターで圧迫していただきます.

術後生活の注意点


○洗顔・シャワーはテーピングを濡らさないようにして術翌日より可能です.
○化粧は翌日から可能です.

×血流が良くなる行為(入浴,サウナ,運動,飲酒)は3日間禁止です.

術後診察

術後1週間(抜糸する事あり),1ヶ月,3ヶ月,6ヶ月

術後経過

●内出血は赤〜紫→黄→回復まで約1〜2週間かかります.
●1週間で強い腫れは引きます→1ヶ月でほぼ回復します.
●2〜3ヶ月は注入脂肪がコリコリしたシコリ(硬結)として触れますが,徐々に軟らかくなります.

合併症

感染

リスク

●注入脂肪の生着が悪いと,再び陥凹してきます.
●注入部の硬結が,3ヶ月以上続く事があります.
吸引部位がタルミ・陥凹する事があります。

代表症例

脂肪注入
クマ
下まぶた たるみ

問い合わせ先

下まぶたのたるみ・クマ治療をお考えの方は,こちらからお問い合わせください.

金曜日勤務(東京日帰り手術クリニック)

当サイトは形成外科医 奥村仁のポータルサイトであり、クリニック名ではありません。

土曜日勤務(シンシア銀座院)

非常勤のためドクター紹介欄には掲載されておりませんが,土曜日に勤務しております.

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