目の下のクマ・たるみにお悩みの方へ
〜目元の印象が変わると、お顔全体が明るく見えます〜
「最近、疲れて見えると言われた」
「目の下のたるみが気になる」
「目の下のクマが年々濃くなってきた」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
目元は顔の印象を大きく左右します。特に「目の下のクマ」や「たるみ」は、疲れて見える・老けて見える大きな原因の一つです。
当院では、クマ・たるみ専門の医師が、目の下の状態を正確に診断し、患者さまに最適な治療方法をご提案しています。
目次
下まぶた〜頬の加齢による症状

上まぶたの老化は、眉毛~額(上顔面)と密接な関係があり、下まぶたの老化は,頬と密接な関係があります。下まぶた〜頬を一緒に中顔面として治療方法を考えます。
見た目の変化としては、
①頬が重力で下がったり、組織が痩せてくると、下まぶたと頬の間の溝(②瞼頬溝(けんきょうこう))が深くなり、いわゆる黒クマが目立ってきます。
下まぶたが膨らんでくると(③目袋と言います)さらに黒クマを目立たせます。目袋は,若い人のまぶたの縁にそって見られる④涙袋とは違います。逆に涙袋は目立たなくなります。
⑤その他に目尻を中心に細かいシワが増えていきます。
目の下のクマ・たるみの原因とは?
目の下のクマやたるみの原因はさまざまです。主な原因は以下の通りです。
①頬部下垂(頬のたるみ)の原因
靭帯(骨から伸びて皮膚や皮下組織を支える線維性組織)が年をとるにつれて弱くなり、支えられなくなる事が原因です。
②深い瞼頬溝の原因
加齢で弱くなりながらも、下垂する頬を支えようとして靭帯の付着部付近に凹み(溝)が生じ、靭帯より頭側のまぶたが目袋として突出してくると凹み(溝)が強調されます。骨・眼輪筋・皮下脂肪・皮膚が年をとるにつれて萎縮してボリュームが減るとより広範囲に凹みが生じます。比較的若年者にも瞼頬溝が目立つこともあり、上眼瞼に一重や二重の人がいるのと同様に、加齢による変化だけでなく、靭帯や靭帯周囲の組織の状態に生まれつきの個人差がある部分と考えられます。
③目袋(下まぶたのふくらみ)の原因
眼窩脂肪(眼球の周りにあるクッションの役割をしている脂肪)が眼窩外に出てくる(ヘルニア)ため下まぶたが膨らんで見えます。

その原因としては
- 眼窩脂肪が前方に出る力が強い
- 眼窩脂肪を抑えている力が弱い
⑴眼窩脂肪が前方に出る力が強いのは、❶眼窩脂肪が生まれつき多かったり、❷眼窩脂肪が他の身体の脂肪と同様に太ってくる場合や❸眼球を支える靭帯が加齢により弛むことにより、眼球の位置が下がり、眼窩脂肪が前方へ押しだされる等の原因が考えられます。
⑵眼窩脂肪を前方から後方へ抑えている力が弱いのは,眼窩隔膜、眼輪筋(まぶたに輪状にある閉じる筋肉)、皮膚が加齢により薄くなっていくためだと考えられます。
④涙袋が目立たなくなる原因
涙袋はまぶたの縁に沿って見られる眼輪筋によってできる力こぶの膨らみですが、個人差があり、若い頃から小さく目立たない人もいます。ある程度の大きさがあった人も眼輪筋が加齢により萎縮して弱くなると小さくなります。また目袋が目立つ人の場合、涙袋は目元を若々しく見せる要素ですが、涙袋が目袋に埋もれて見えなくなる人もいます。
⑤皮膚のたるみ・シワの原因
皮膚は加齢により表皮、真皮が薄くなり、真皮結合組織の膠原繊維と弾力線維の収縮力・復元力が低下し、繰り返す顔の表情筋による動きにより細かいシワが増えていきます。深い皺はたるみが原因になる事もあります。
目の下のクマ・たるみの治療
当院では、患者さま一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。治療は大きく分けて以下のような方法があります。
頬部
垂れ下がった頬部の脂肪組織を糸で持ち上げ、元の位置に近づけます。その際に固定性の比較的強い靭帯組織を固定源として利用します。(ミッドフェイスリフト)
萎縮して凹んだ部位を膨らませます.
❶眼窩脂肪の一部を頬部に移動(ハムラ法)
❷切除眼窩脂肪を移植(遊離脂肪移植)
❸切除眼窩脂肪を細断して注入(脂肪注入)
❹大腿等から吸引した脂肪を注入(脂肪注入)
❺ヒアルロン酸注入
等の方法があります.
下眼瞼
⑴前方に眼窩脂肪が出る力を減らす
❶眼窩脂肪を一部摘出(脱脂)
❷眼窩脂肪の一部を頬部に移動
(眼窩脂肪移動→ハムラ法の操作の1つ)
⑵前方から眼窩内に眼窩脂肪を押し戻す
❶眼窩隔膜の骨膜固定
❷外側眼輪筋弁の吊り上げ骨膜固定
❸皮膚切除
※❷❸は皮膚を切開しないとできない
下まぶたの膨らみを治療する事により自然と涙袋が出てくる患者さんが多いですが、元々小さい人にはヒアルロン酸を注入する方法や、眼輪筋を重ねあわせて涙袋形成する手術があります。
笑ったり、目を閉じたりする時に出来る目尻を中心とした表情皺には、表情筋の1つである眼輪筋にボトックスという筋肉を弛緩させる製剤を注射します.。皮膚のたるみが原因だと判断した時には、睫毛下で皮膚切除を致します。
9つの手術方法
当院では、クマ・たるみの症状や患者さまのご希望に合わせて、9つの組み合わせ手術から最適な方法を選びます。
症状の原因・程度・ダウンタイムの希望により、オーダーメイドの治療プランをご提案いたします。
- ※頬部処置は,下記の3つのいずれかを術中に判断して行います.
- ①眼窩脂肪を眼窩内から頬部に移動(ハムラ法)
- ②切除眼窩脂肪を移植(遊離脂肪移植)
- ③切除眼窩脂肪を細断して注入(脂肪注入)
9つの手術の方法のどれを選択するか?
下まぶたのたるみ,黒クマに対する治療方法の選択基準を説明致します。治療法の選択は、見た目の改善に直結します。
適切な術式を選ばないと、クマが十分に改善しなかったり、逆に悪化することもあります。病状を正確に診断し、最適な治療方法を選択する必要があります。
①皮膚のたるみ(部位,程度)
②下眼瞼の突出(部位,程度)
③頬の下垂,陥凹(部位,程度
○主な診察ポイント(①皮膚のたるみ②下眼瞼の突出③頬の下垂)を元にフローチャートに沿って,推奨される術式を提案します.

④下眼瞼内反症・外反症,睫毛内反症がないか
⑤安静期間をどのくらい取れるか
⑥顔全体の加齢の程度
⑦治療費
○加えて,④下眼瞼に眼瞼内反症・外反症や睫毛内反症などの疾患があったり,それに準じた瞼の水平方向・垂直方向のゆるみがある場合には,経皮的に治療を同時もしくは,二期的に行う術式を選択いたします.
○また,手術に伴う⑤ダウンタイム(内出血や腫れ等で社会復帰までに要する期間)があるので,安静期間・仕事等を休める期間をどのくらい取れるかも重要です.特に切開部位に関してはダウンタイムの長さを大きく左右する要素になります.眼瞼結膜を切開する方法では術直後から傷が見えませんが,皮膚を切開する方法では睫毛直下に暫くは赤みのある傷が残ります.しかし,最終的には傷は殆ど目立たなくなるので,皮膚のたるみがある人で,傷が目立つ時期が許容できる人は,皮膚のたるみが残るよりは皮膚切除できる術式をお勧めします.
○⑥顔全体の加齢の進行度合いも術式の選択に重要です.中顔面(下まぶた〜頬)だけでなく,上顔面(額〜上まぶたのシワ・たるみ,眼瞼下垂)や下顔面(顎・フェイスラインのたるみ)の加齢変化も考えて,頬が過度に膨らみ過ぎないように気をつけたり,他の部位の治療も併用する必要があるかご提案いたします.実際,上眼瞼下垂手術・タルミ取りの手術(病状により保険適用の場合あり)した後に,下まぶたのクマ・タルミの治療を受ける患者様も多いです.
○⑦治療費も患者様にとっては,大切な判断基準だと思います.最終的に良い結果になるために,後から手術を追加するよりは最適な術式を最初から選択するほうが,一番治療費を抑えられます.
よくあるご質問(FAQ)
Q: ダウンタイムはどのくらいですか?
A: 手術方法によりますが、腫れや内出血は1〜2週間程度が一般的です。皮膚を切らない脱脂術は比較的ダウンタイムが短く、早期に日常生活へ復帰できます。
Q: 傷跡は残りますか?
A: 経結膜脱脂の場合は表面に傷は残りません。皮膚切開が必要な場合も、睫毛のすぐ下に沿って切るため、最終的にはほとんど目立ちません。
まずはお気軽にご相談ください
「これは老化?疲れ?それとも病気?」と悩まれる方も多いです。
目の下のクマ・たるみは、原因を正しく見極めることが改善への第一歩です。
当院では、クマ治療に豊富な実績をもつ医師がしっかりとカウンセリングを行い、あなたに最適な治療法をご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。
